柔軟性とは

今回は柔軟性についてお話しをしたいと思います。柔軟性と聞くと体の柔らかさを思い浮かべ、ストレッチと考える人も多いと思います。 ストレッチも柔軟性に大きく関係してくるのですが、筋肉の柔軟性は柔らかいだけではないので す。筋肉は収縮と伸張を繰り返します。 この両方をできることが柔軟性がある筋肉と言えるのです。 縮みっぱなしでも緩みっぱなしでもダメなのです。きちんと伸び縮みすることで、エネルギーが生まれます。縮んでいる筋肉に対しては、ストレッチなどで伸ばすことが必要となります。 一方で伸びきってしまっている筋肉は、縮めることが必要なので動かさなくてはいけません。 この伸びきっている筋肉を柔らかいと勘違いしてしまっている女性がたくさんいます。 女性は男性に比べ筋肉が弛緩しやすいです。柔らかいと緩んでいるのは別物です。 緩んでいるのではなくゴムのようにテンションがあるのが正しい筋肉なのです。テンションのある筋肉を作るためにはどのようにストレッチを行えば良いのでしょうか。 まず大切なのはフォームです。 以前足首のお話をした時にふくらはぎのストレッチをご紹介しました。 その時に足の向きがまっすぐになることが重要だと説明しました。これは足首だけに限らず他の部位も同じことが言えます。 特に脚のストレッチを行うときは「まっすぐ」を意識してください。 膝とつま先が同じ方向を向いた状態がまっすぐになります。 太ももの前や裏のストレッチを行う時に膝が内側に入った状態でストレッチを行っている人を見 かけます。正しく伸びないだけではなく、膝を痛めてしまいますので気をつけましょう。また開脚した時も同じです。 脚を広げて体を前に倒しますが、その時膝が内側を向かないようにします。 つま先と膝が天井、または倒す体とは反対の方向に捻るような感覚で伸ばしてみてください。 いつもとは違う開脚のストレッチ感を感じることができるはずです。次のポイントは伸ばし方です。 ゆっくりと伸ばすストレッチもいいのですが、硬い人は少しバウンドしながら伸ばしてみましょ う。少しだけ反動をつけながら伸ばすことで、次第に筋肉が緩んできます。また筋肉が緩んでしまっている人は筋トレとストレッチを合わせることをお勧めします。  例えば内腿の柔軟性の場合は、ワイドスクワット(脚を広げたスクワット)を行った後に開脚を 行います。これを数セット繰り返すと、柔軟性が回復してきます。ワイドスクワットのやり方については、次回ご紹介したいと思います。柔軟性は筋肉が柔らかいということではなくテンションがあるということです。 それを意識しながらストレッチを行うと、柔軟性がつき動いた時の消費エネルギーが高まるので 痩せやすい体をつくる事が出来るのです。